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TAMAiGO養鶏場

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2015年 01月 14日

寒の卵


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「寒の内」に生まれた卵。
つまり小寒(今年は6日)から立春の前日(2月3日)までの間に産まれた卵は、
ほかの時期のものよりも滋養が高いとされているようです。
調べてみるとこの時期は産卵数が少ないためという理由が挙げられていますが、
どうもはっきりしません。数が少ない分一つの卵に栄養が集中するということなのでしょうか?
確かに寒い間は産卵率が下がり、春になると爆発的に産み始めるというのが毎年のことです。
二十四節気は一年を24節15日毎にに分けたもの、七十二項はそれをさらに5日毎に分けて
季節をあらわしたものですが、「大寒」の最後の5日は「鶏始乳」=「鶏が卵を産み始める」
となっています。寒の内はたくさんの卵を産むためのエネルギーを蓄える時なのでしょう。
太陽の巡りにも徐々に力強さを感じるこの時は、
植物の活動も冬芽の中で、土の下で密かに進んでいるのですから。



寒の卵_c0335953_00044775.jpg
大寒に産み落とされた卵は「寒卵」。
「大寒の卵ありますか?」というお問い合わせも頂きます。
「寒卵」は季語にもなっています。
生まれ来る命を待つことと春が再び来ることを重ねての意味合いかと思いきや、
季語としては「滋養のある卵(命)を食べ春を待つ」というニュアンスとしての
「寒の卵」らしいところが面白いと思いました。




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私たちが産みました!


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寒卵は日持ちも良いそうです!



寒の卵_c0335953_00075022.jpg
各節気にはその瞬間があるのだと知りました。
今年の「大寒」は1月20日、午前9時43分とか!
瞬間であるなら43分の何秒なのでしょうか?
きっと一秒より短い「刹那」と言われる時間なのでしょう。
刻(とき)は瞬間の積み重ね。その瞬間を捉える感覚を身に付けたいです。




by TAMAiGO | 2015-01-14 00:11 |


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